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貴方は「おかず」を食べるとき、「好きなものから食べるタイプ」だろうか? それとも「好きなものは最後に残すタイプ」だろうか? 私は後者である。何故なら、好物を食べる最高に嬉しい瞬間は、最後に取っておきたいから。
前者には前者の言い分があるだろう。好物は、最も空腹なとき、つまり食事の最初に食べるのがベストな食べ方だと。これには私もなるほど、と思うところがあり、しばらく好きなものから食べるタイプに変わった時期がある。しかし、長くは続かなかった。好き嫌いの多い私にとっては、嫌いなものを最も空腹なときに食べることのほうが “優先順位” は高いのだ。
同じような質問になるが、貴方は小学生の頃、学校から帰ってすぐに宿題をした? それとも、帰ってすぐに遊びに出かけていた? 私はすぐに宿題をやるタイプで、妹は遊びに出るタイプだった。好きなことを腹いっぱいやって、後はその楽しかったというエネルギーで宿題やら何やらをやれてしまう妹が羨ましかった。過去形で言ったが、今も羨ましいのは続いている。私は「やらねばならないこと」をこなすのに疲れてしまい、「好きなこと」をやろう、という意欲が失せる、ことがしょっちゅうだからだ。
筆者は以前、若さを保つ秘訣は〝やらねばならないことと同じ位、やりたいことを優先することだ〟と書いた。今回は、更に言を進めて〝やりたいことを真っ先に考えて行動しよう〟と言いたい。大人なのだから、大丈夫。遊ぶのが楽しくって、ついつい家に帰るのが遅くなり、宿題はせず仕舞い。などという子どもと貴方とは違うのだ。
ましてや、常にやらねばならないことの存在が頭から離れない、責任感の強い貴方なら尚のこと、大丈夫。むしろ、思い切って日々の “ルーティンワーク” から逃げることを考えてはどうだろうか。悩んでいる、という程ではないが、およそ幸せという状態からは程遠い。思うに、そういう「プチ鬱気分」の大人はかなり多いのではなかろうか? 日常生活に風穴を開けて、空気を一新する為にも、まずは一旦、ルーティンワークを無視してみる。それは、毎日きちんとこなしている貴方にとっては、なかなか出来ないことだというのは想像に難くない。でも、見直してみると案外不要なルーティンワークは有るものだ。
《酸いも甘いも噛み分けた》大人世代の心をガッチリ掴んでいる、RPGオンラインゲーム『MILU』。《来る者を拒まない》、そのまったりとした空気感は、やらねばならないことのない世界に出会えた大人達の余裕が醸し出す空気感かもしれない。そう、『MILU』は、やらねばならないことがない世界。あるのは、思わずやりたくなっちゃうようなことだけなのだ。
やりたいことだけに囲まれた世界で、貴方はふっと、「やりたいこと」、「やらねばならないこと」、という二律背反的な考え方から解放されるかもしれない。やりたいことを思い切りやれている満足感が力になって、味気なかった義務の処理にも楽しみを見つけられるかもしれない。
義務の遂行は、子ども時代にしっかり癖をつけて学んでおくべきこと。大人になってからは、それを踏まえた上で、好きなこととか興味があることとかに素直に真っ直ぐに向き合うことを第一に考えよう。そして、何を優先するか、優先順位を変えてみることで、「マンネリ気分」の日常生活に風穴を開けてみませんか。
Writer:ひねもす