命短し、『MILU』せよ、乙女!

命短し、『MILU』せよ、乙女!

赤ちゃん

画像出典/Pixabay  https://pixabay.com/
 

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虹も15分出ているともはやそれを眺めている者はいない。(ゲーテ)

日本は他国に比べ、「季節限定」の商品が多いのではなかろうか? 日本を訪れた外国人は、日本人が限定品を求めて列をなす姿を見て、大抵は不思議がる。気がつけば、私達の周りには沢山の限定品が溢れている。例えば、冬のコンビニは冬季限定チョコレートの宝庫だ。夏は夏で、《冷やし中華はじめました》、ののぼりや貼り紙を目にすると「夏の訪れ」を実感したりする。食べ物だけではない。クリスマスシーズンには、有名ブランドのクリスマス限定コスメが発売されるし、Jリーグでは、夏季限定シャツも売られている。
 

20年ほど前、私は広告制作会社で、百貨店の新聞広告を作る仕事に携わっていた。その頃、百貨店担当者に常に言われたのが、〈季節を意識した広告 〉であった。いわく、食べ物は旬の物をいただくのが、最も美味しくて身体にいいように、百貨店も常に旬の品揃えを心がけて、お客様の暮らしを活力溢れるものにしたい。例えば2月には節分。3月は桜。6月は梅雨等など。催事や気候に応じた商品を目立つ場所にレイアウトする。そして広告でも優先的にアピールして、人々の購買意欲をそそろうというわけだ。

 

日本には「四季」がある。それが日本に季節限定商品を数多く生み出した主な要因ではなかろうか? とはいえ、最近の四季は、「夏」の厳しさが突出してしまっていて、四季のバランスが乱れがちだが、それでも日本には、季節のメリハリがある。それは日本人の生活スタイルの至るところに、少なからず影響をもたらしているに違いない。

 
 

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春の海ひねもすのたりのたりかな(与謝蕪村)

日本独自の季節限定品(?)で真っ先に思い浮かぶものに、俳句がある。ご存知の通り、俳句とは、季語を含む「五・七・五」の十七音から成る、世界最小の定型詩である。わずか十七音だからこそ、読み手の解釈によって、また新たな世界が広がる。その解釈の自由度の高さが俳句の魅力のひとつではなかろうか。
 

先に掲げた俳句は、江戸時代中期の俳人であり画家であった、与謝蕪村の名句である。彼の評価は、かの松尾芭蕉と双璧をなすと云われるほど高く、明治時代に活躍した俳人、正岡子規に多大な影響を与えたことでも知られる。私がこの句を初めて目にしたのは、中学生の時。俳句の知識など微塵も持ち合わせていなかったが、読んだそばから、穏やかな春の海の光景が眼前に広がってきた。その時の驚きを忘れたくなくて、コラムを書く時のペンネームを『ひねもす』にしたほどである。

 
 

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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。(『平家物語』)

ハタと私は考えた。(人間こそ、限定品の最たるものではないか? )先ず始めに、 オギャー! と生まれる。そして、終いには息を引き取る。人間誰しもが通るこの道こそ、人間の有限性を指し示す何よりの証拠だ。なるほど、人間自体が「命」に限りのある限定品だから、限定品に共感を覚えるというのは、すんなり受け入れられる事実であろう。
 

コミュニティ系RPGオンラインゲーム『MILU』は、日本人好みの季節感がたっぷり溢れている。ゲームの舞台となる『白ひげ鯨村』の景色は、日本の四季がふんだんに楽しめる景観に彩られている。春は桜、秋は紅葉、冬には雪がちらつく。ハロウィンやバレンタインなど、人気のイベント時期には、景色はもちろん、イベント釣りの魚も、イベントグッズも、統一感バッチリにお祭り気分を盛り上げる。

 
 
ほっこりする癒やされるとは、『MILU』をプレイするユーザーさんから、よく言われる感想である。私も初めて『MILU』をプレイした時、なんだか懐かしいような不思議な気持ちがした。それはひょっとしたら、『白ひげ鯨村』の風景が、現実の世界以上に四季に溢れていて、そこに自分の感情を容易に乗っけられることが、癒やされる要因のひとつかもしれない。
 
 

Writer:ひねもす

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