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まず “チャット” とは何か。一言で言うと《おしゃべり、雑談》を意味する。インターネット上で1対1だけではなく、複数人でテキスト(文章)のやり取りをし、 “コミュニケーション” を取る方法のことを指す。リアルタイムに文字でやり取りができるのだ。メールだと迷惑メールの処理などで、時間をかなり費やす方もいるのではないだろうか。電話はスピーディーではあるが、明確な要件がないと掛け辛い。もっと気軽にコミュニケーションを取るために、と出来たのがチャットである。
チャットは幾つかの種類がある。まず「テキストチャット」。これがよく知られている、文字でやり取りをする方法だ。次に「ボイスチャット」。これはパソコンに接続したマイクを使って、音声でのメッセージをやり取りする方法である。そして「ビデオチャット」。パソコンにマイクだけでなくカメラも接続し、映し出された相手の映像を見ながらやり取りをする方法だ。最後に「お絵かきチャット」。基本的には文字でやり取りをするが、そこに絵画機能をプラスしたものだ。チャットに参加している方が描いた絵を、リアルタイムで見ることができる。等々、いろいろな種類のチャットが生まれてきている。
メールだと、どうしても要件以外にも何かを書かなければならず、工夫も必要。しかしチャットならば要件だけを簡単に送ることができるのだ。話し言葉が多いため、親密な雰囲気や一体感が生まれる。迷惑メールのようなものも来ることはなく、重要な内容も読み返すことができるのは便利だ。相手の状況も把握することもできる。「離席」「在席」などが判るものもあるのだ。メールだと読んだのかも判らない、電話も掛けてみないと状況が判らない。そんな時に手軽に使えるのがチャットだ。今のステータス(状況)を伝える機能も備わっているチャットもあるので、仕事にも上手く使えるであろう。「グループチャット」であれば、複数人と情報交換が可能だ。一人一人に連絡をしなくても、グループを作っていれば、ここに発信するだけでみんなに伝わるのだ。
ただし、良いことばかりではない。通知音が毎回鳴っていると、仕事に支障をきたすこともある。状況に応じて設定の変更など対応しなければならない。他にも、チャットは会話ベースなので読み返すことは可能だが、メール等と比べて読み返すことに向いてはいないことや、昨今、《既読スルー》という言葉があるように、チャットでもどうしても返事をしなくてはいけない強迫観念に駆られがちになることもある。送った側は“まだ返事くれないの?„ とイライラし、送られた側は“早く返信しなくては……„ となる。そのため既読・未読機能のないチャットサービスを使用する企業も少なくはないようだ。良くも悪くも使い方次第で双方が満足できるようになる、それがチャットである。
RPGオンラインゲーム『MILU』でもチャットが存在し、会話は全てチャットで行われる。そしてそのチャットの中にもいろいろな種類がある。先述した種類とはまた違い、『MILU』の中では全て「テキストチャット」なのだが、近くにいる人全員に聞こえる(見える)「ミンナデチャット」。フレンドさん個人に送る「フレンドチャット」。パーティーを作り、その中だけで会話する「パーティーチャット」。家族や恋人、仲間だけで作ったギルド内で会話ができる「ギルドチャット」。そして最も規模の大きいのが、そのサーバーの参加者全員に伝わる「地域チャット」である。
さて、ここでもし誰かの陰口を言っていた時に、別の人や全員に伝わる地域チャットで送信してしまったらどうなるだろう。自分が“やってしまった……„ と思うだけではない、みんなに不快な思いをさせることになるのだ。むしろ間違って送ってなくても、聞かされた相手はどう思うだろう。「負の話し」をするよりも「明るく笑える話し」をした方が自分も笑え、みんなも笑えて楽しいゲーム生活を送れるのではないだろうか。ゲームで “ストレス” を抱えるなんて、人生勿体ないことをしてはいないか。
『MILU』に限らず、オンラインゲームは必ずパソコンの向こうには “心を持った” 人間がいる。コンピューターが勝手に動いて返事してくれている訳ではないのだ。〝顔は知らないから。実際に会ったことないから〟とは思わずに、楽しいチャットの使い方をして、楽しく『MILU』生活を送ってもらいたい。そうすると自然に周りの人も集まってくれて、楽しくゲームをできるのは間違いない。返事が遅くなっても、過敏にならずにゆっくり待つ、それもチャットの楽しみではないだろうか。画面の中ではキャラクターでも、中身は人間だということを忘れないで、ぜひ『MILU』で遊んでみよう。
Writer:めしまま