人は生きていく上で必ず他人との関わりが生じる。その時必要になるのが「コミュニケーション能力」である。しかし、そもそも “コミュニケーション” とはなんなのか？ という疑問を抱いた筆者はウェブで検索してみた。すると、《気持ち・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い》という結果が出てきた。
ここで大切になってくるのが “通じ合い” ではないだろうか。通じ合うということは、一方的では駄目だということだ。互いが互いの意見を聞き入れ、理解していく。それがコミュニケーションの「肝」となるのではないか。
それは例えゲームの世界でも同じである。顔が見えない・声が聞こえない、というゲーム上だからこそ、言葉ひとつにも気をつけたい。同じ言葉でも伝わり方次第では、相手を傷つけてしまう場合もある。逆に相手を喜ばせることだってできるのだ。
『MILU』では自分の好みのオリジナルアバターを生成できるが、それだけでは終わらない。 “チャット” を通して他プレイヤーとのコミュニケーションを図ることができる。チャットは『MILU』に於いて比重を置くべき機能だ。出会った人々と親しくなれるかどうかは、チャットでの自分の「振る舞い」に掛かってくる。
少し遠回しな表現になってしまったが、要は普段の生活と変わらない面もある。自分と相対する相手と、どのように接するか。それがコミュニケーションを図る上で大切になってくる。相手との仲を深めるのも距離を置かれるのも、接し方次第だ。
ただ、ここで重要なのは『MILU』は “非日常” だということ。例えば日常生活ではコミュニケーションを図るのが苦手であったり、人との距離感を掴むのが苦手な人でも、チャットを通してなら上手くできる場合もあるのだ。
どういうことかと言えば、アバターはいつもの自分とは違った自分。そのアバターを介して新しい「関係」を築く。それもまた、『MILU』の楽しみ方のひとつになるだろう。
何も日常の生活の話をしたりする必要は無いのだ。ゲームの中で、非日常の会話を楽しめばいい。そこには現実では築けない人間関係も生まれてくるだろう。
日常では会話などできそうに無い相手とも、アバターの力を借りて仲良くなれる。友人として、恋人として接することができる。もっと言えば、普段は他人との関わりが苦手な人でも「ギルド」のリーダーにもなれる。ビギナーの「バディ」にもなれる。ここで言及したギルドとは、「趣味・親しい友人・共通の目的を持ったグループ」のことである。そしてバディとは、「レベル２０以上の先輩ユーザーが、新人ユーザーにゲームの楽しみ方を教えてくれる仕組み」のことだ。つまり、普段シャイな人でも誰かを牽引するような存在になれる。それが叶うのが『MILU』の魅力のひとつではないだろうか。
先述した通り、生きていれば他人との関わりが必ず生じる。辛いことばかりがあるわけではない。しかし楽しいことばかりがあるわけではない。それはゲーム上の人間関係でも同じではあるが、ひとつ言えるのは《ゲームなのだから楽しんだもの勝ち》ということだ。
正直にいつもの自分をさらけ出してコミュニケーションを図るのも良し。全く違う自分になるのも良し。楽しみ方は人それぞれだ。ただ、そこに「相手」が居ることだけは忘れてはいけない。
普段の自分では築けない人間関係を築く。それは『MILU』というゲームで叶う夢。日頃は口数が少ない人が、沢山の言葉をチャットで紡ぐこともできる。逆に、普段は口数が多い人が言葉少なに友情を育むこともできる。
日常生活の人間関係では満足がいかない人や、少し疲れた人。そんな人々にとっての新しいコミュニケーションのツールとして、是非『MILU』をプレイしてみて欲しい。日常とは違う友人や家族に囲まれて、きっと楽しい時間を過ごせるだろう。
Writer 月光
