人は誰しも “愛情” を心に秘めて生きている。それは家族愛であったり、友愛であったり、恋愛感情であったりする。愛の形は様々あるが、その中でも取り分け注目されるのがやはり「恋愛感情」だろう。
昨今では愛情の形も多様化している。恋愛感情は異性に抱くものとは限られていない。同性に恋い焦がれることもある。現代の恋愛感情は《自分では無い誰か》に向けられるものとなってきているのかもしれない。それは決して罰せられるべきことではなく、寧ろ称えて良いものではないだろうか。誰かを愛する事はとても尊いのだから。
人は生きていく上で必ず《自分では無い誰か》と関わりを持つことになる。それが現実であっても非現実であってもだ。その中で苦手な人もできれば、勿論、好意を抱く相手もできる。好意を抱く相手ができるというのは、先述した通りとても尊いことである。何故かというと、人は《自分では無い誰か》を嫌うことは簡単にできる。それは価値観の相違であったり、生理的に無理、という極論であったりする。その真逆の感情である愛情というものは、なかなか育むのが難しい。
人を愛することの前提にドイツの精神分析学・心理学の研究者であるエーリッヒ・フロムは、4つの事柄を挙げている。それは「配慮」「尊重」「責任」「理解（知）」である。この4つが揃わなければ人を愛することは難しい、という考えだ。“愛には条件があるのか„と筆者は少しばかり驚いた。しかし、それと同時に納得もした。嫌うことに理由があるのなら、愛することにも理由があって当然だと感じたのだ。
だが、理屈だけでは説明できないのが恋愛感情というものだ。先にも挙げたが昨今の恋愛感情は多様化している。異性を好きになる人も居れば、同性を好きになる人も居る。それは遥か昔からそうなのかもしれないが、社会的に容認され始めたのは現代になってからのように思う。
《自分では無い誰か》を愛する、というのには必ずしも定形はない。現代では人が人を愛することに、例えLGBT等のマイノリティが居ようとも、既に受け入れる体制ができている。それは素晴らしいことではないだろうか。
オンラインゲーム『MILU』でもその体制は整っている。『MILU』の中で出会った誰かと結ばれることができる “カップルシステム” が『MILU』の中には存在する。異性の伴侶を見つけるのは勿論、同性の伴侶を見つけることも可能なのだ。
方法は簡単。親しくなった人に「告白」する、それだけのことだ。現実世界となんら変わりはない。ただし、アイテムは必要になってくるのでご注意を。告白するには「花束」と「ダブルリング」というアイテムが必要だ。そのアイテムの準備ができたら、「カップル申請」のボタンをクリックするだけで良い。相手の反応次第ではあるが、カップルとして成立した暁には、その後の『MILU』での過ごし方も変わってくるだろう。それまでの光景が違って見えてくるのではないだろうか。
親しかった人と「伴侶」として結ばれることは、現実世界でも『MILU』の中でもどちらでも嬉しいことに違いない。誰かを愛し、そして愛されることはとても貴重な経験であり、人生の財産だ。愛する人と共に過ごしていくのは、きっと楽しく素晴らしい時間になっていくだろう。
普段は奥手でなかなか恋愛が難しい人でも、『MILU』の世界では大胆になれるかもしれない。分身であるアバターがいつもの自分に代わって、大切な人への想いを伝えてくれるのだ。疑似体験とはいえ、画面の向こうには生身の人間が居る。そこに生まれる愛情は、決して偽物ではない。是非とも『MILU』での素敵な出会いを大切にし、カップルシステムを活用して素晴らしい時間を過ごしてもらいたい。
Writer 月光
