▶Illustrated by ray
誰だって何かしらの確固たる “好き” を心の中に持っているだろう。生後間もなくの頃から家族の愛情を一身に受け、成長するに従って更に食べ物や遊び、場所、色、本……ゆりかごから墓場まで、人は様々な「好き」を重ねていく。そして時には好みの変化も起きる。
例えば、新しいマグカップを選ぶ時、好みのデザインがあったらやはりそれが一番魅力的な選択肢になるだろう。つまり、「好き」は何かを選ぶ時の大事な基準となるのだ。もしも金額や実用性にとらわれず “好きだから” だけで身の回りの物を全て選んでいいとしたら、と想像してみてほしい。それだけでちょっと気分が舞い上がるような気がしないだろうか?
何が好きなのかは人それぞれで、コピーしたように何から何まで、全ての「好き」が同じ人は、きっと世界中探してもいないのではないだろうか。依って人の好みは、その人の個性と直結しているように感じられる。だからこそ、数多の選択肢がある中でアーティストなどの好みが同じ人に出会うと、それだけで親近感が湧くのだろう。
私が小学生の頃、「プロフィール帳」というものが流行っていた。当時の小学校高学年の女子は、ほぼ皆が持っていた。クラスメイトや先輩後輩、果ては教師にも1ページずつ渡し、書いてもらう光景がよく見られた。そしてその内容で多かったのは、生年月日や趣味の他に、色や異性、動物等の「好きな〇〇」についての記入欄。それだけ、好みはその「人となり」を構成する大きな要素であり、相手のことを知りたい時に重要視される情報なのだと思う。
「変人」のレッテルを貼られる?
法で律せられることで均衡を保っている現代社会においては、「妥協」も必要不可欠。ここ数年は独特な個性も市民権を得た……と言うのか、以前に比べると「一般大衆と違う」ことに対して寛容な風潮を感じる。しかしやはり、極端に奇抜だと「変人」というレッテルを貼られかねない。
皆、時には自分の好みを我慢してある程度妥協しながら、日々生活しているのではないだろうか。本当はお気に入りのアニメのキャラクターを模倣した出で立ちで街を歩きたい、本当は毎食大好きなカレーが食べたい……。ここまで異例でなくとも、先程挙げたようにマグカップひとつ選ぶ時でも好みだけで選ぶか、使いやすさや洗いやすさなどの実用性で選ぶか迷うこともあるはず。好みと実用性を兼ね備えている物が見つかるのが一番いいが、いつでも見つけられるとは限らない。仮に運良く見つけ出せたとしても、金額的に諦めることもあるだろう。
「好き」だけでは生きていけないことを長々と並び立てたが、一度、舞台設定をコミュニティ系RPGオンラインゲーム『MILU』の中に移してみよう。『MILU』は現実ではなくゲーム。つまり、好みだけでアイテムを選んでも生活で困ることはないし、金銭的に破綻することもない。財布の中身や世間体に悩まされずに、自分の好みを選び放題なのだ!
洋服も家具も釣り竿も、身の回りの物を全て「好き」だけで創り上げた空間。PCとネット環境さえあれば、そんな心躍る居場所を無料で手に入れられるなんて、素晴らしいとしか言い様がない。現実でなら豪奢過ぎて躊躇するような、一風変わった衣服も、実現不可能なアイテムも、あなたが思い描く通りに使いこなせる。もしかしたらあなたの思い描くイメージを更に飛び越えるようなアイテムだって見つかるかもしれない。
もしもあなたの好みが変わっても大丈夫。『MILU』のアイテムは、釣りをして魚を売ることで貯めたゴールドで買うことができるため、 (やっぱりあっちの方が可愛いな) と思ったらたくさん釣りをしてお金を稼いで買えばいいのだ。せっかく買ったものの、好みが変わってしまって不要になったのなら、個人商店で値段をつけて売ればそのアイテムは他の人の手元へと循環していき、ゴールドを手に入れられる。
好みと個性を抑えず「ストレスフリー」に楽しめる居場所は、きっと誰にだって必要。『MILU』の世界ではむしろ「好き」が多すぎて、いい意味で選択に頭を悩ませるかもしれない。でもそんな悩みなら私は大歓迎だ。
せっかくのあなたらしさを、せっかくの「好き」を、諦めないでほしい。『MILU』であなたの「好き」を叶えてミルトモにシェアしよう!
Writer : ray